調査で見えた5つの食習慣(ネオ・フーディー、ごはんキャンセル界隈、ボディメイク・コア、サステナ美学、チェーン・スナッカー)の特徴とは?
NEW STANDARD株式会社(本社:東京都世田谷区 代表取締役:久志 尚太郎 以下、NEW STANDARD)が運営するシンクタンク「NEW STANDARD THINK TANK」は、全国の10代〜50代以上の男女366人を対象に、食習慣に関する意識調査を実施」しました。
【調査サマリー】
・Z世代が外食をする理由1位は「人とのコミュニケーション」
・「1日3食以下」の割合がミレニアルズ48%からZ世代58%と増加
・Z世代が食事の際にこだわるのはカロリー、ダイエット、調理方法
・Z世代の83%が「自炊にポジティブ」
・Z世代の25%は週に1〜2回以上「食事を間食で済ませている」
・調査から見えた新しい食習慣を、ネオ・フーディー、ごはんキャンセル界隈、ボディメイク・コア、サステナ美学、チェーン・スナッカーという5つに分類(以下に「食事の優先度」と「食事への探究心」の4象限でマッピング)
Z世代が外食をする理由1位は「人とのコミュニケーション」
新しい料理への好奇心と、食を通じたコミュニケーションを重視
食事へのこだわりを見ると「新しい食事や食べたことのない味への好奇心が強い」がミレニアルズ(Y世代)で24%(1位)、Z世代でも20%(同率2位)と高い傾向に。また、Z世代の外食理由については「人とコミュニケーションをとるため」が16%(1位)となり、アフターコロナならではの「つながり」や「友人との体験価値」を求める傾向が読み解けます。NEW STANDARD THINK TANKでは、この属性に該当する人たちを「ネオ・フーディー」と名付けました。
「ネオ・フーディー」3つの特徴
1. SNSを愛用しスタンプラリー的な食体験を求める
2. 自粛期間を経て食体験へのこだわりが上昇
3. 食事では友人や知人とのつながりを楽しむ
「1日3食以下」の割合がミレニアルズ48%からZ世代58%と増加
食事よりも「睡眠・仕事・勉強・趣味」を優先
Z世代にとって「食事より優先した経験があるもの」を見ると、1位が睡眠で33%、2位が仕事や学校の勉強で24%、3位が趣味や娯楽で17%。「朝ごはんを食べる時間があるなら寝ていたい」という声は10-20代のあるあるな現象でもあると感じつつ、昼や夜をキャンセルする傾向にも注目。NEW STANDARD THINK TANKでは、この属性に該当する人たちを「ごはんキャンセル界隈」と名付けました。
「ごはんキャンセル界隈」3つの特徴
1. 食事そのものに対してポジティブになれない
2. フードロス回避や物価高、ヴィーガン志向などが複雑に交差
3. テレワークなど1日3食にこだわる必要がないライフスタイル
Z世代が食事の際にこだわるのはカロリー、ダイエット、調理方法
Z世代の約25%が自炊を通じてフィジカルを管理
「Z世代が自炊する理由」を見ると、1位が「節約のため」で17%なのに対し、ほぼ変わらない2位に「健康管理のため(16%)」が入りました。さらに4位に「カロリーや栄養バランスの調整のため」が10%と、Z世代の約1/4が自炊によってフィジカル管理を意識していることが分かりました。NEW STANDARD THINK TANKでは、この属性に該当する人たちを「ボディメイク・コア」と名付けました。
「ボディメイク・コア」3つの特徴
1. タンパク質を起点にしたコントローラブルな食生活を好む
2. 過剰なダイエット市場から健康的に絞るボディメイク市場へ
3. チートデイというキーワードもこの界隈から拡散
ミレニアルズ的「丁寧な暮らし」が、よりリアルな「サステナ美学」へ
Z世代の83%が「自炊にポジティブ」=自己肯定感へ
地産地消やオーガニックの観点で「食材の品質を意識する」がミレニアルズ(Y世代)で22%、Z世代でも15%という結果に。またZ世代の50%が自炊に対してポジティブに感じており、33%がややポジティブという結果になりました。自炊=面倒・仕方なくやるというネガティブ認識ではなく、自炊によって「何を食べるべきか」をコントロールすることが自己肯定感へ影響していることが読み解けます。NEW STANDARD THINK TANKでは、この属性に該当する人たちを「サステナ美学」と名付けました。
「サステナ美学」の3つの特徴
1. 食材や調味料の品質を自己管理した食生活を好む
2. ヴィーガンやグルテンフリーの知識も豊富で実践派
3. 食品に付随するプラスチック製品などにも配慮
Z世代の25%は、週に1〜2回以上「食事を間食で済ませている」
上位を占める「甘いもの」、次点に「健康を意識したもの」
「食事を間食で済ませる人」の割合を見ると、Z世代の2%がほぼ毎日、5%が週に3〜4回、18%が週に1〜2回という結果となり、約4人に1人(25%)は週に1〜2回以上「間食で済ませている」ことが分かりました。また間食しているものの上位にはチョコレート(15%)や焼き菓子(12%)が並び、中間位を見ていくと、ドライフルーツ・ナッツ(6%)、ヨーグルト(5%)など健康を意識したものが入りました。NEW STANDARD THINK TANKでは、この属性に該当する人たちを「チェーン・スナッカー」と名付けました。
「チェーン・スナッカー」3つの特徴
1. 効率を求めた結果、ごはんの代用としてスナッキング
2. 仕事や趣味の集中力を切らしたくないし手軽に済ませたい
3. 機能性スナックや健康的な間食がスナッキング生活を後押し
食習慣は「自己実現」の一部へ
以上のような調査から、NEW STANDARD THINK TANKでは「食習慣のニュースタンダード」を以下のようにまとめました。
- Written by: matsuima
- Date: 2024.08.26