4月末時点の内々定率は40.9%。2017年卒以来、過去最高に。
【TOPICS】
- 2022年卒業予定の大学生・大学院生の4月末時点での内々定率は40.9%(前年比5.7pt増)で現行の採用スケジュールとなった2017年卒以来、過去最高に【図1、2】
- 面接を受けたことのある学生の約5割が、コロナ禍の影響で答えづらかった質問があると回答。最も多かったのは「学業・研究活動・ゼミ活動についての質問」で43.1%【図3、4】
【調査概要】
2022年卒業予定の大学生・大学院生の4月末時点での内々定率は40.9%(前年比5.7pt増)で、現行の採用スケジュールとなった2017年卒以降、過去最高となった。新型コロナウイルスの影響で選考活動が止まってしまった昨年の内々定率を大きく上回り、新型コロナウイルス感染拡大前の2020年卒からも微増(前々年比1.6pt増)している。平均内々定保有社数は1.7社(前年比0.2社増)であった。
企業の選考実施時期が年々早まっていることや、採用活動のWEB化が進みコロナ禍でも選考が順調に行われていることが、4月時点での内々定率上昇の要因とみられる。現在、緊急事態宣言下の地域もあるが、昨年ほど選考が止まってしまうことはないと考えられるため、5月の内々定率も上昇していくと予想される。【図1、2】
面接においてコロナ禍の影響で答えづらかった質問があるか聞いたところ、48.4%の学生が「答えづらかった質問がある」と回答した。具体的には「学業・研究活動・ゼミ活動について」が43.1%で最も多く、「アルバイト経験について」が29.5%、「学生時代に打ち込んだことについて」が29.0%と続いた。
2022年卒の学生は、研究活動やゼミ活動が開始・本格化する3年次の授業をオンラインで受けていることが多く、思うように学業に取り組めなかった様子がうかがえる。また、「アルバイト」や「学生時代に打ち込んだこと」などについても、コロナ禍で活動が制限されていたことで、話しやすいエピソードや実績がなく、答えづらいと感じた学生が多かったようだ。【図3、4】
【図1】内々定率経年比較
※3月1日時点の調査は、2021年卒で初めて実施
※2018年卒(4月末)=23.0%、2017年卒(4月末)=18.9%
【図2】平均内々定保有社数
【図3】面接の質問に対して「コロナ禍の影響で答えようがない」と感じたことがあるか
【図4】<「コロナ禍の影響で答えようがない」と感じたことがある人限定>答えようがなかった質問内容
【調査概要】「マイナビ 2022年卒大学生活動実態調査(4月)」
○調査期間/2021年4月25日(日)~4月30日(金)
○調査方法/マイナビ2022の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2022年3月卒業見込みの全国の大学4年生、大学院2年生
○有効回答数/8,408名(文系男子1,627名 理系男子1,304名 文系女子3,964名 理系女子1,513名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
- Written by: matsuima
- Date: 2021.05.12