11月8日(金曜日)に続編の制作が発表された、松山市・道後温泉で展開されている「道後REBORNプロジェクト」によるオリジナルアニメーション「火の鳥"道後温泉編"」。第2話には新たに福山潤、立花慎之介、友近。第3話には板尾創路の出演が発表され話題を呼んでいる。そんな中、続編にオリジナルキャラクターとしてエキストラ出演できることを、道後温泉本館保存修理寄附(クラウドファンディング)の返礼品にした試みも注目されている。
愛媛県松山市の観光のシンボルである道後温泉本館は、令和6年末までの完了を目指し、重要文化財の公衆浴場としては全国で初めて営業を続けながら保存修理工事を行っている。この期間にしか見られないプレミアムなコンテンツを制作・発信する「道後REBORNプロジェクト」では、日本最古の湯といわれる道後温泉に建つその風情ある本館と、手塚治虫のライフワークといえる作品「火の鳥」がコラボレーションし、日本文化の「再生」の物語を描き出している。
現在、松山市では、道後温泉本館の保存修理工事の工事エリアを見学できる見学会も実施している。すでに2019年12月開催分までの申し込みは終了しており、定員を上回る応募で大変人気となっているが、重要文化財の保存修理工事の意義を直に観ることが出来るこの見学会は、参加者からも好評を得ているようだ。明治の改築で誕生した皇室専用の浴室である道後温泉本館の東側に位置する又新殿(ゆうしんでん)や、緑青が独特の風情を漂わせている銅板葺(どうばんぶき)屋根のあった現在の工事エリアでは、2019年7月にお披露目された、高さ約20m、周囲約90mの巨大な工事仮設物の素屋根により風雨から守られ、明治時代に何層にも貼られた壁紙の一枚一枚まで、丁寧に調査を行いながら保存修理が行われている。
- Written by: matsuima
- Date: 2019.12.02