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【松山のひと】 横山 徹さん② 全国を巡って気がついた「地方の価値」。地域のプロデュースを手がける起業家が見据える未来。

  • CATEGORY: 松山のひと
  • DATE: 2020.02.28

自分らしく、松山でイマを生きる人をインタビューするコンテンツ「マツイマ」。

2人目のゲストは株式会社マテリアの代表取締役を務める横山徹さん。第1回目では東京都出身の横山さんが移住を決めたきっかけや、その移住先として松山市を選んだ理由、さらにそこから起業するまでの経緯をお聞きしました。第2回目の今回のお話しでは、さらに事業を大きく展開していきます。さっそくお話を伺ってみましょう。

 

<第1回目を読む方はこちら

第3回目を読む方はこちら>

 

横山 徹

株式会社マテリア代表取締役社長。1986年生まれ。東京都足立区出身。23歳の時に日本全国を巡り、たどり着いたのが松山市。地元の企業に就職後、29歳で起業する。現在、FC展開をしている「マテリアクレープ」、ティラミス専門店の「ティラミスト マテリア」、パン屋の「マグノリア」など飲食店を中心に多岐に事業を展開している。

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クレープで勝負しようと思った理由は?

横山さん:やはり「食」というのは売価が安いけれど、人の目に触れやすいので、何かを始めるなら飲食がいいと考えていました。さらに、パン屋などの飲食店と違って、クレープ屋は特に大きな機材が必要ないので、開業資金が安く済む、私自身も嫌いじゃないという理由でクレープ屋を始めました。インスタグラムが勢いをつけてきたところだったので、画像として、人の目に留まりやすいビジュアルであることも意識をしました。

実はオープンするにあたり、地方都市の人がどのくらいインターネットの広告を見ているかを実験したんです。紙媒体は使用せず、インターネットでのみオープンを告知しました。はじめの店舗は、街の中心地からも離れた辺鄙なところにあえて作りました。

実際に蓋を開けてみると、オープン初日には200名以上のお客様が来店してくれて、地方だったとしてもインターネットで訴求できるということが分かりました。

マテリアクレープの第一号店は、街中から少し離れた平和通り沿いにオープン。

インスタにアップしたくなるようなビジュアルを作ることは重要だと思っていました。

実店舗と並行して、全国の人に愛媛県を知ってもらえたらと思い、マテリアクレープをフランチャイズ展開していくことも同時に考えていました。私の考えですが、スイーツはどこで誰が作っても味が変わりにくいので、フランチャイズで展開しやすいと思います。

キッチンカーで展開している店舗も!移動するキッチンカーは多くの人の目に留まりやすい。

さらにティラミスで専門店というのは思い切った発想だと思うのですが、その発想元は何でしょう?

横山さん:ある時、デパートの物産展の四国枠で出店しました。その時、クレープが流行っていた時期だったので、どのくらいお客さんが来てくれるんだろうと期待していたのですが、じゃこ天とみかんが売れたんです。この時に再確認しました。やっぱり地方のもの、名物に価値があるって。そして、これを求めている人がたくさんいるということも。

そこでティラミスがどう繋がってくるかというと、ティラミスだと冷凍ができるので地方に発送できるし、県内産の素材や名物を使えば需要がさらに高まると思いました。さらに、流行はリバイバルするので、ティラミスはまた人気が出るかも?!と。その「リバイバル」というところでうまく時代とマッチして、ラインニュースにも取り上げられました。

今はタピオカがリバイバルしていますけど、もしかすると次はナタデココかもしれませんね。(笑)

「ティラミストマテリア」。ティラミス専門店という話題性から、多くの人が連日訪れている。

ケーキ屋さんの中のティラミスとかではなくて、ティラミス専門店としてマニアックさを演出しました。インターネットがあれば人は探しますから、マニアックで偏っていても大丈夫だろうと予想していました。今の時代はある程度、特化したものが売れるので、もっともっと尖った商材、商品が出てくると思います。

地域に貢献するということ

全国に向けて発信という流れのを作り出す一方で、地域に密着したパン屋さんをオープンさせた理由は?

横山さん:「ベーカリー」は、産直市に併設しているパン屋さんなのですが、地域に貢献したいという思いがありました。

というのも、「ベーカリー」は惣菜パンの種類が豊富なのですが、それは地元のナスやレンコンといった野菜を使ってパンを作っているからなんです。

地元の素材を使って、身近なものをと・・・。

松山は人口に対してパン屋の数がすごく多くて、松山の人はパンが好きなんだなという印象なのですが、パン屋をすることは、地元の農家さんにも消費者のみなさんにも貢献できると考えました。

だから、毎日、食べていただけるように手の届きやすい価格にもこだわっています。

現在、力を入れているというベーグルは180円〜。旬の素材を使ったパンは様々な人に喜ばれている。

愛媛県で活動するときは「愛媛の新しい食べ方提案」、県外で活動するときは「愛媛を全国へ」と、自分の立ち位置でコンセプトを変えています。

 

☆第3回目は横山さんが現在、取り掛かっているプロジェクトやこれからの展望をお聞きします。そして、起業してわずか3年でここまで大きく会社を成長させた横山さんが次に目指すものは?

 

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第3回目を読む方はこちら>

 

マテリアクレープ
住所:松山市宮西1-2-1 フジグラン松山1F
url:https://www.materiacrepe.com
TEL:089-3929-9876
営業時間:9:00〜21:00
定休日:なし(フジグラン松山に準ずる)

 

ティラミスト マテリア
住所:東温市野田3-1-13フジグラン重信1F
TEL:089-964-2338
営業時間:9:00〜21:00
定休日:なし(フジグラン重信に準ずる)

 

ベーカリー
住所:松山市古川1-26-12
TEL:089-906-0011
営業時間:9:00〜21:00
定休日:なし(エフ・マルシェ古川店に準ずる)

  • Written by: Mai Hirose
  • Date: 2020.02.28